酸素計の買取

酸素計とは、酸素の濃度を計測する計測器です。作業前、作業中の安全確認に採用されています。
【どのような場所＆場面で使われる？】
〇タンク内
〇マンホール内
〇トンネル等地下工事現場
●各種プロセスやシールガスの制御・監視
●各種実験・研究用に

【どんな種類があるの?】
〇ジルコニア式酸素濃度計
・固体電解質を使って測定する種類の酸素計です。
・2種類にさらに細かく分類できます。
＊濃淡電池式
・ボイラーの煙道など燃料系統の中に直接取り付けて測定する方法で測定します。
・サンプリング系の作業が必要ありません。その分応答時間を短縮することができます。
＊限界電池式
・直接挿入する使い方ができます。比較ガスは不要で、校正はスパン側1点だけ確保すれば構いません。

〇磁気式
酸素の常磁性を活用した種類が磁気式と呼ばれるものです。
・酸素は磁界に引き付けられる性質を利用したもので、補助ガスの流量が減少すれば測定対象のガスの中に酸素が含まれていると判定できます。
・混合ガスなどの測定もできるなど、ストライクゾーンが広い方式です。

〇波長可変半導体レーザ分光式
・TDLを使っての吸収分光計測方法を活用した酸素計になります。
・高温や高圧などの厳しい条件下でも長期間にわたって安定的に測定できるのがメリットとされます。
・他のガスの干渉など影響を最小限にして、精密な測定ができる種類です。

〇電極式
・酸素を溶解させて、電流量がどう変化するかによって計測する方式をとっています。
・こちらの種類は、検出部の小型化なのが特徴の一つです。携帯などもできますし、他の種類と比較して費用がかからないところもユーザーにとってはメリットでしょう。
・可燃ガスの中の酸素の測定にも使えますので、コンパクトサイズに関わらずスペックはなかなかのものです。

【測定初心者だけど、酸素計で測りたい!】
〇それならば、持ち運び可能な種類を用いるといいでしょう。
・小型の酸素計の場合、使用方法もシンプルなものが多いです。
・電源をオンにして、酸素濃度を確認したい箇所に持っていくだけで、検知ができるという種類もあります。

【酸素計を使う上で注意点～使い方・選び方】
〇測定した後は速やかに電源を切りましょう。
・電気残量が少なくなると、液漏れを起こす恐れがあります。
・電池残量は定期的に確認しておくことをおすすめします。

〇使用場所が限定される種類も。
急激な温度や湿度、気圧などの変化に対応できず、故障の恐れのある機種も見られます。

【酸素計を使う上で注意点～2つの「ガスベース」】
〇湿りガスベースと乾きガスベースの値に留意しなくてはいけません。
・湿りガスベースとは…燃料が燃焼している排気ガスの中に、水蒸気（水）が含まれている段階の数値のことです。主に煙道中のガスを直接測定するジルコニア式で出る値です。
水蒸気などの水分を含んだ状態のガスを100％としています。
・乾きガスベースとは…水分が取り除かれているガスを測定した場合の数値のことです。排気ガスのサンプリングをした上で測定するタイプで出る値です。
水分を除去したガス成分を100%としています。
現在の酸素系の中には、ジルコニア式でも乾きガスベースに演算機能を用いて自動変換できるような機能が搭載されているものもあります。