泥水比重計の買取

泥水比重計とは、建築素材の中にある泥水の比重を測る際に用いられる機材です。セメントと水、混和剤をミックスしたセメントミルクという建築素材を調べるためには、マッドバランスという泥水比重計が使われます。

【セメントミルクの主な使用用途は?】
〇ダム工事の際に、基礎岩盤補強のために使う。
・注入されたセメントミルクは、岩盤内部のすき間に浸透したのち数時間で硬化するので、基礎部分を一層強固にできます。
〇その他、地盤を強固にするために使う。
・モルタル・コンクリートと言ったセメントミルクに骨材と呼ばれる砂を入れたものは、物理的に頑丈だが、すき間を埋める際に骨材が詰まってしまうため、純粋なセメントミルクを使います。
〇地下に空隙部があることが分かった場合、セメントミルクの圧入により地盤沈下を防ぐ
・この補修工事の際は、民間依頼だと小規模な工事が多いです。
・そのため、あらかじめセメントミルクを完成した状態で運搬するのでなく、その場でセメントミルクを作成します。
・容器の中にセメントと水を混ぜ、ハンドミキサーで撹拌する方法を用いて作成されています。
・作られたセメントミルクはホッパーという機械により熱せられて、注入管を経由して地面に圧入されます。

このような工事において、セメントミルクの品質は規定されています。
そのため、定期的に泥水比重計（マッドバランス）を用い、サンプルを採取し、比重が規定に収まっているか確認しなければなりません。

【マッドバランスでの測定方法は?】
(1)まずカップの部分にやや多めに試料を入れます。
(2)蓋を乗せて静かに回します。
(3)そうすると余分な試料が蓋とのすき間、もしくは蓋の上に開けられた穴から落ちるため、カップの中が一定量になります。
(4)蓋の穴を指で塞いでカップやアームに付着した余分な試料をしっかり落とします。
(5)支点となるナイフエッジを支持台の上に静かに乗せて、スライダーを動かして水平にします。
(6)この際にナイフエッジの上についている水平器を使用することで、正確に測定ができます。
(7)あらかじめアーム部分には比重が刻印されており、スライダーが水平を保った時の左側の値が試料の比重になります。

【セメントミルクの品質管理で大切なことは?】
比重の上限値と下限値を決めることで、品質を管理する時に役に立ちます。
〇比重が重い時は…
・セメントが濃いということで流動性が悪くなり、作業効率が落ちる。
・セメントの強度はより強固なものになる。
・比重が重い時の対策としては、水を加えるのではなく、混和剤を加え薄める。
〇比重が軽い時は…
・セメントが薄いということで流動性が良く、作業効率は上がる。
・セメントの強度は不足しがちなものになる。
・比重が軽い時の対策としては、セメントを加える。