コンクリートハンマーの買取

コンクリートハンマーとは、コンクリートの圧縮強度を測定する機械です。建物調査や躯体調査、ビル、マンションの管理などに使われています。この機材でコンクリートの強度測定を行うことをシュミットハンマー法と呼ばれています。内蔵されているハンマーで、バネの力を使いコンクリートに衝撃を与え、返ってきた衝撃によってコンクリートの強度はどれくらいかを測る「反発硬度法」の一つです。「反発硬度法」は強度推定式に代入し、圧縮強度を推定する方法なのですが、強度の高いコンクリートは、その内部は高密度であり、コンクリートの強度と高度に相関関係がみられ、この相関関係に基づき、コンクリートの硬度を測定し、その強度を測定する手法を採用しています。

【コンクリートハンマーのメリットとデメリット】
◎メリット
1、軽量な機材であるため、簡便に測定が可能です。
2、非破壊検査手法のため、構造物を傷つけずに測定が可能です。
3、容易に複数の測定ができるので、強度分布の測定もできます。
▲デメリット
1、コンクリートの厚みが薄いと正確な測定ができない場合もあります。
2、その他の測定方法と比較すると精度がやや低いです。（そのため、調査実施前の予備調査でよく使われます）
3、コンクリートの表面が湿っていたり、粗かったりする場合は測定結果に影響が出ることもあります。

【コンクリートハンマーの使い方は?】
1、はじめに、コンクリートハンマーの精度をテストアンピルという検定器を用いて確認します。v ・長期間使用しなかったり多数打撃したりしたコンクリートハンマーはバネの硬さや内部摩擦などで劣化している可能性があるために、測定前にテストアンピルを使用し、コンクリートハンマーが正しく調整されているかを確認することが大切です。
・打撃回数2000から3000回をめどに調査を行うとよいでしょう。

２、次に、測定場所を決めます。
・壁や柱を測定する場合…下から130～150cm程度の高さで両サイドより3㎝以上内側の乾いている場所で、コンクリートの厚みが10cm以上あるところを選びます。
・コンクリートの厚みが10cm以下であると、打撃エネルギーが弱くなり、反発値が小さくなります。
・濡れているコンクリートもまた、測定される反発値が小さくなります。
・測定面は平らな場所を選び、凹凸や付着物は研磨処理装置などを用いて平滑に磨いて除去しましょう。

3、１・２の準備が整ったら、測定に入ります。
・測定場所を決定した後は測定個所シートなどを使用し、測定点を20点マーキングします。
・マーキングを目安にコンクリートハンマーでゆっくりと打撃面に対し直角に打撃します。もし斜めに打撃すると、先端部分が飛び出し、非常に危険です。
・勢いをつけずにゆっくり測定することがポイントです。